新たな50年に向けて いま伝えたいこと・第7回
福田 修
pp.955-959
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200017
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私の父は鍼灸院を開業していました.子供のころから身体の弱い人がよくなってニコニコして帰っていくのを見ていたんですね.そういう父の姿に,医療っていいもんだなぁという漠然とした憧れがありました.高校を卒業後,鍼灸師の資格を取得し,市立札幌病院を経て,北海道大学医学部附属病院に就職しました.当時,私たちは術手と呼ばれ,主に手術後の後療法を行っていました.当時は,変形性股・膝関節症,腰痛,五十肩,ポリオ後遺症,先天性斜頸などの患者さんが多かったです.
それからまもなくして国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院が開校し,1965年には理学療法士及び作業療法士法が制定され,私たちには特例受験資格が与えられることになりました.私は東京の親戚の家に約1か月間下宿して東大で行われた文部省(当時)主催の講習会を受講し,第2回国家試験を受験しました.
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