追悼
福田保先生
林田 健男
1
1杏林大学外科
pp.960-961
発行日 1974年7月20日
Published Date 1974/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206087
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福田保先生は昭和49年7月11日(木)午後1時50分,肝硬変で杏林大学付属病院で永眠された.享年82歳.ご逝去を心から哀悼いたします.
7月2日(火)午後4時20分頃,学長室で原稿執筆中突然吐血された.Blakomore tubeの挿入,輸液輸血などの救急処置で数時間後には病室に落ち着くこと出来た.翌日午後には全身状態がよくなり,酸素テントの中で近親者,友人,門弟達にも眼をあけて応ずるまでになつた.ひきつづき出血の徴候もないので,7月4日(木)正午すぎ(tube装着後約43時間)バルーンの減圧をはじめ,2〜3時間で予定の両バルーンの収縮減圧を終えた.7月5日(金)正午頃,tubeを抜去してからは全身状態が一層よくなり,時折り微笑をたたえて,家族や見舞客の訪問をうけることもできた.
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