書評
―中川法一(編集)―「セラピスト教育のためのクリニカル・クラークシップのすすめ(第2版)」
内山 靖
1
1名古屋大学大学院医学系研究科理学療法学講座
pp.269
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106588
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この度,2007年5月30日の初版から6年の歳月をかけて第2版が刊行されました.
教育の重要性を否定する者はおらず,さまざまな苦悩や熱意が語られている一方で,いざ研修会を行うと参加者が集まらずに困るという話も耳にします.中でも臨床実習という統制しがたい多要因に加えて,自由度の高い教育環境では,裁量,臨機応変,ケースバイケースなど,耳ざわりのよい言葉が先行して,明確な指針と方法論の提示がなされてきませんでした.その結果,若い臨床実習指導者は,自身が受けた経験だけを頼りに学生を指導することになり,学生時代のこんな理不尽な思いだけは後輩にさせたくないと思っていたはずが,周囲からみれば“倍返し”の状態に陥っている状況もまれではありません.
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