書評
―田久浩志(著)―「医療者のためのExcel入門 超・基礎から医療データ分析まで」
濱岸 利夫
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1中部学院大学リハビリテーション学部理学療法学科
pp.240
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106584
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パソコン初心者にとってやさしい本がようやく出版された.著者の田久浩志氏は病院管理学(医療管理学),医療情報学などがご専門である.本書のような入門書が今までになかったこと自体が不思議であり,キーボード操作に始まる超・基礎から医療データまでをわかりやすく解説してある.また基礎だけにとどまらず,大量の医療データを分析することに適しているエクセルのピボットテーブル機能をも紹介してあることは注目すべき点である.私も本書をみた瞬間に「今から11年前にこの本があったら,もっと楽に卒業論文を書けただろう……」と大声で叫びたい衝動に駆られた.
今から13年前,私は40歳を超えていたが,大学3年時に一般学生として編入学した.その後,大学4年生で卒業研究に取り組んでいたとき,パソコン操作に苦労した記憶がいまだに鮮明に残っている.私はそれまでにパソコン操作を経験したことは一応あったが,エクセルを使って数値を入力し,データを分析,そしてグラフを作成したことは皆無であった.
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