特集 ウィメンズ・ヘルスと理学療法士のかかわり
産婦人科の現状と要求される理学療法士像
塩津 英美
1
Hidemi Shiotsu
1
1東京北社会保険病院産婦人科
pp.863-868
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106432
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はじめに
近年,女性の社会進出とともに,社会のなかでの活動の比重が大きくなり,いわゆるquality of life(QOL)に関しても以前より高度なものが求められてきている.
元来婦人科手術に関しては,その美容的な観点からさまざまな工夫がなされてきたが,社会的活動の領域が広がるとともに,美容的観点はもとより,早期の機能回復・社会復帰のための低侵襲手術の必要性が叫ばれ,その技術・ハードウエアの進歩により,対象が急速に拡大しつつある.
また近年の超高齢社会の進行,がん罹患者の増加などに伴い術後の社会復帰などQOLをいかに保つかという観点から手術そのものの侵襲はもとより術後後遺症の改善が大きな課題となっている.
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