焦点 姿勢・体位と看護に関する研究
座談会
体位をめぐる患者の要求と医療上の要求の接点
増田 澄江
1
,
前川 清栄
2
,
溝口 アツ子
3
,
高山 順子
4
,
氏家 幸子
5
1国立京都病院
2京都市民病院
3大阪大学医学部付属病院
4国立大阪病院
5大阪大学医療技術短期大学部
pp.182-199
発行日 1975年7月15日
Published Date 1975/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200432
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看護行為に期待されるものは何であろうかと考えると,その多くは安楽につながる要素を持っている。そして,その安楽に関する要素で,最も基本的で,すべての行為にかかわるものとして,対象者の姿勢や体位が問題として挙げられよう。
人間の姿勢や体位は,日常生活の中で,その人の身体的な面の苦痛や快感を表現しているものであると共に,精神的なものも表現されている。そして看護者は,その表現されているものを読み取り,判断して,看護ケアを実施しようとしている。又,そうする能力が,専門職としての看護者に要求される。
しかし,表現されていることを,看護ケアとして実施している方法の中に,経験上,良いとしているが,なぜという理由づけに乏しいものが多い。
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