特集 在宅理学療法の可能性を探る
脳血管疾患における在宅理学療法の可能性
相島 孝行
1
Takayuki Aishima
1
1医療法人ひらまつ病院ひらまつふれあいクリニック
pp.774-780
発行日 2013年9月15日
Published Date 2013/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106399
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はじめに
理学療法の世界に携わるようになり,17年が経過した.まさに医療制度の変革の流れを体感,医療の細分化をしていくさまを,さまざまな考えをもちながら体験してきた.患者へかかわる形態も,従来の急性期から在宅まで同じ施設で患者のフォローを行う形態から,介護保険の開始,回復期病棟の開設,疾病別の医療保険の期限の設定などにより,大きく変化した.そこに携わるセラピストも大きな変化に対応すべく,切磋琢磨している.そこで本稿では,このような貴重な機会を与えていただき,私自身の理学療法士としての根幹となる考えと,これまで取り組んできた脳血管疾患,特に脳卒中片麻痺患者への理学療法を紹介し,在宅理学療法の可能性を考えていきたい.
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