理学療法の現場から
自分の天職が理学療法士と言えるか
永井 聡
1
Nagai Satoshi
1
1昭和大学藤が丘リハビリテーション病院
pp.513
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106078
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毎年のように新たな理学療法士養成学校ができる.そのたびに「またできたの?」「誰が教官になった?」「実習地はどうするのだろう?」「もういらないんじゃない」と話題になる.理学療法士の養成校がこれだけたくさんできると,いろいろな学生が理学療法士の免許を取得することになるであろう.ただの免許収集家のような人もいるかもしれないし,スポーツ医学の分野で仕事をすると決めている人,在宅理学療法をやると決めている人,研究室で基礎研究をする人など様々だろう.理学療法士の分野でも専門は分化してきている.理学療法は技術であるから個々の興味,能力によって自分に合った技術を磨いていくのであろう.ある意味なにも確立していない分野なのだから,否定されることもない.難しい基礎研究でも最終的に患者治療に還元できるのであればそれでよいと思う.そして臨床では,患者に効果が認められればよいのである.
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