特集 理学療法専門職の管理・運営とリーダーシップ
管理と運営の実践録
田中 聡
1
Tanaka Satoshi
1
1香川医科大学医学部附属病院リハビリテーション部
pp.493-497
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106074
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はじめに
多くの理学療法士(以下,PT)は臨床家を目指し病(医)院などに就職していると思われるが,経験年数が増してくると理学療法部門やリハビリテーション部門の組織の中で責任者,管理者としての業務が増えてくることは事実である.筆者が卒業した頃は一人職場で働くPTも多かったが,近年ではPT数が10人以上の施設も珍しくなく,同時に作業療法士(以下,OT),言語聴覚士などと一緒に勤務しているPTも多い.理学療法白書20001)によると,1990年にPT常勤数が1~5名の施設の割合が72.7%と多数を占めていたが2000年には55.4%と減少している.一方,6~10人の職場は18.3%から27.9%に増加し,11~15人の職場も3.8%から8.6%とやはり増加している.
今回本稿では理学療法部門は少人数であるが,大きな組織(特定機能病院)の中で勤務するPTとして職場管理と運営の実践について経験をもとに解説をする.
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