病院管理の工夫 宮川医院の管理に学ぶ・1
診療録管理の工夫
宮川 和幸
1
1宮川医院
pp.966-967
発行日 1981年11月1日
Published Date 1981/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207608
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プライマリ・ケアということが,しきりに言われるようになって久しい.医療技術の進歩も目覚しく,医療に関する情報の半減期は5年とも3年とも言われている.医療技術の進歩に伴い必然的に診療の細分化が行われる傾向となり,高度にこの技術の恩恵を受ける一方で,臓器とか疾患とかという観点からとらえられ,患者サイドからは病人全体として扱ってもらえないという大きな不満が絶えずつきまとう.まして大病院などでシステムの中で扱われるため,人間疎外があって,医療を受ける立場では,シックリいっていない感じは否めない.もちろん全部の病院でそうであるというわけではないが,よほどの工夫が病院自体になければ,このシックリいっていない実感は克服できそうもない.
Cureではなくてcareが求められ,医療従事者もそのことは知っていながら,なかなか実行できないのが現状である.
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