書評
―Serge Tixa(著)奈良勲(監訳)―触診解剖アトラス 下肢
吉元 洋一
1
1鹿児島大学医学部保健学科
pp.20
発行日 2002年1月15日
Published Date 2002/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105958
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理学療法学課程の講義のなかでも,視診や触診を必要とする体表解剖は学生に教授することが難しい科目の1つである.学生同士でも簡単に視診や触診ができる骨・筋・腱・神経・動脈などは別であるが,解剖学的知識が不十分な状態では触診が困難な場合が多い.筆者は学生の身体を個別に触診し,学生自身に確認させ,その後に学生同士で触診を行わせている.しかし,この方法では自己学習させることができない.
解剖学の本は種類も多く,中にはカラー版のものまである.しかし,過去に数冊出版されている体表解剖関係の本は,写真を使用してはいても判りにくいものが多く,学生の教材としては紹介しづらいものであった.
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