症例報告
大腿切断者に対するC-LEG膝継手の使用経験―インテリジェント膝継手とのエネルギー消費の比較
山田 英司
1
,
田中 聡
1
,
江村 武敏
2
,
竹内 豊計
3
,
関川 伸哉
4
,
宮本 賢作
5
,
辻 伸太郎
5
,
森 諭史
5
Yamada Eiji
1
1香川医科大学医学部附属病院理学療法部
2四国リハビリテーション学院
3(株)竹内義肢製作所
4東北福祉大学総合福祉学部
5香川医科大学整形外科
pp.743-746
発行日 2001年10月15日
Published Date 2001/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105904
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はじめに
下肢切断者にとって,義足は日々の生活のなかで欠かすことのできない身体の一部であり,日常生活をいかに快適に過ごすかは,義足の性能に委ねられているといっても過言ではなく,特に大腿義足においては膝継手の機能が歩行能力を著しく左右する1).
今回我々は,インテリジェント膝継手(ナブコ社製N1-C111,以下インテリジェント)を経て,C-LEG膝継手(Otto Bock社製,以下C-LEG)を導入した大腿切断者の理学療法を経験した.その結果,義足使用者の歩行能力の向上と高い満足度を得ることができた.そこで,C-LEGを導入した経緯を報告するとともに,本症例における両義足装着時のエネルギー消費について検討したので報告する.
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