入門講座 生活習慣病・3
糖尿病
細川 和広
1
Hosokawa Kazuhiro
1
1東京都済生会中央病院内科
pp.209-213
発行日 2001年3月15日
Published Date 2001/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105768
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糖尿病は生活習慣病の1つで,患者数が最近急激に増加していて,その数は日本全国で700万以上ともいわれている.啓蒙活動が以前より普及し,ある程度は糖尿病の知識を持っている人が増えているはずだが,実行が伴わないためか患者数は減少しない.患者数の増加に伴って合併症の進行している症例も増えてきている.理学療法を受けている患者には,糖尿病の三大合併症(網膜症,神経障害および腎症)や脳梗塞,心筋梗塞に罹患している例が多い.今回,糖尿病の診断,糖尿病コントロールの状況を把握するための検査や合併症の有無を調べる検査,更に糖尿病の薬物療法について基本的なことを解説し,最後に理学療法を行ううえでの留意点について述べることにする.
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