今月の主題 内科エマージェンシー
疾患別内科エマージェンシー
糖尿病エマージェンシー
細川 和広
1
1東京都済生会中央病院内科
pp.2213-2215
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903025
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ポイント
ケトアシドーシスおよび非ケトン性高浸透圧性昏睡
●補液とインスリン静注で確実に血糖が下がる,電解質,特にKの低下に注意する.
●採血間隔は,血糖,Kの改善度が大きいときは短縮する(30分前後).
●非ケトン性高浸透圧性昏睡は,高血糖の割にインスリンの感受性がよい場合が多く,血糖が早く低下しやすいので低血糖に注意を要する.高血糖の誘因となる疾患の検索と治療も忘れない.
足の壊疽
●Debridement(壊死組織切除)と免荷を第一に考える.
●全身状態を良くして手術を受けられるように,適切な抗生物質の投与が大切である.混合菌感染症を考慮し,広域スペクトルの抗生物質の選択をする.
●保存的療法の限界を念頭に置き,早めに外科にコンサルテーションする.
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