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編集後記
鶴見 隆正
pp.82
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105738
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21世紀明けましておめでとうございます.
皆様にとって新世紀の幕開きは新たな緊張感と期待で胸震える思いだったのではないでしょうか.これからの地球レベルの環境変化や科学の発展は,20世紀には想像もつかなかった大きな変化を人間社会にもたらすことでしょう.では理学療法の世界は,この大きなうねりの中で臨床領域や教育制度などがどのように変革していくのでしょうか.それは理学療法士1人ひとりが第三者的な見方をするのではなく,主体的に臨床・研究・教育や社会活動を積み重ねてゆくことで自ずとこの百年が決まるのではないでしょうか.
さて,今世紀の最初となります本号の特集は「整形外科疾患の外来運動療法」です.昨今の医療情勢の変化は目まぐるしく,入院期間の短縮化にともない外来機能の役割が一段と注目されてきています.外来患者は痛みや麻痺などの身体的症状を改善して欲しいという思いで,家事や勤務時間を調整しながら受診をしています.それだけに,理学療法士には,患者の心理社会的な背景や生活行動などを考慮したうえで,限られた時間内でいかに効果的な理学療法を実施するかが問われています.
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