症例報告
RAの顎関節症に対する理学療法の経験
福迫 剛
1
,
奥 猛志
2
Fukusako Takeshi
1
1鹿児島赤十字病院リハビリテーション課
2鹿児島大学歯学部小児歯科
pp.65-68
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105733
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はじめに
慢性関節リウマチ(以下RA)は,滑膜の炎症を主病変とする疾患で,顎関節に炎症を起こすと顎関節症を呈し,疼痛や開口制限をきたすことがある.RAでは約60%の患者が顎関節症を発症するといわれるが1,2),臨床では四肢の関節症状に意識が集中して顎関節症状を見落とすことが多いようである.今回,RAの顎関節症発症初期の症例と発症後長期間経過した症例に対してレーザー治療および開口運動を施行し,その経過について検討したので報告する.
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