ひろば
健康寿命の延長に対する理学療法士の役割
大渕 修一
1
1北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科
pp.32
発行日 2000年1月15日
Published Date 2000/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105469
- 販売していません
- 文献概要
日本人の平均寿命は大変長くなりました.平成9年の調査では,男性77歳,女性83歳だそうです.寿命の短いアフリカのナイジェリアでは男性49歳,女性52歳です.また,100歳をこえる人は,リハ養成校が日本で最初に設立された昭和38年の66倍にもなったそうです.今を生きる我々にとって豊かな社会であることを実感します.
ところが,寿命が延びると同時に高齢人口の比率も増加してきたために,寿命の長短だけではなく,いかに健康で長生きできるかが新たな課題として浮上してきました.健康で長生きするにはどうすればよいのか?単純に考えれば,介護を要する障害の主要因である脳血管障害や心疾患などを予防すればよいということになります.こうした背景から,脳血管障害や心疾患の予防法が,様々なマスメディアで取り上げられています.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.