Case Presentations
皮膚水疱性疾患の治療中に生じたステロイドミオパチー2症例に対する理学療法の経験
星 永剛
1
,
中村 靖子
1
,
村山 憲太
2
Hoshi Hisataka
1
1国立習志野病院リハビリテーション科
2国立習志野病院整形外科
pp.35-39
発行日 1999年1月15日
Published Date 1999/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105223
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Ⅰはじめに
ステロイド剤は抗炎症作用や免疫抑制作用が高く,その有効性のため広範囲な疾患に用いられている(表1)が,理学療法の対象疾患となると,ステロイド剤が頻用されるものは限られてくる.一方,ステロイド剤には多様な副作用がみられることは良く知られており(表2,次ページ),そのなかに,理学療法の対象になり得るものとしてステロイドミオパチーがある.
筆者らは,皮膚水疱性疾患に対してステロイド剤を投与中に生じたステロイドミオパチー2症例に対する理学療法を経験している.そこで本稿では,この2症例を提示し,ステロイドミオパチーの理学療法プログラムとその展開について述べることとする.
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