入門講座 ケーススタディの書き方・4
病院における症例検討―中枢神経疾患を対象とした症例検討
大槻 利夫
1
,
中条 司
1
,
古松 幸子
1
,
嶋先 晃
1
,
野頭 利幸
1
,
長谷川 和子
1
,
土田 正勝
1
Otsuki Toshio
1
1諏訪赤十字病院リハビリテーション部
pp.574-576
発行日 1997年8月15日
Published Date 1997/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104965
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はじめに
当院におけるリハビリテーション部門(以下リハ部門)の中枢神経疾患に対する症例検討は,理学療法士(以下PT),作業療法士(以下OT)それに言語療法士(以下ST)が家族や他の医療スタッフをも含め,運動療法室で実際に患者を評価,治療し,参加スタッフとの意見交換や治療技術の検討などを中心に行っている(図1).参加スタッフは10から15人で定期的なものは月2回,1時間半から2時間かけ,後半は治療技術の練習を含めて行っている.すべての面でうまくいっているわけではないが,患者を直接評価,治療するということで適度に緊張感を維持した症例検討会になっており,このスタイルで10年以上続いている.他に医師,看護婦などとの症例検討もカンファランスという形で定期的に行われているが,今回は前述のリハ部門における症例検討について紹介し,中枢神経疾患の評価,治療についての考えを述べる.
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