入門講座 英文発表の実際・4
うまい英語論文執筆のコツ
植村 研一
1
Uemura Kenichi
1
1浜松医科大学脳神経外科
pp.889-892
発行日 1997年12月15日
Published Date 1997/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104900
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.はじめに
学術論文をうまい英語で書くには,先ず日本語でも学術論文をうまく書けねばならない.学術論文が優れているためには,内容(研究成果)が優れていなければならないのは当然であるが,同時に,表現形式も優れていなければならない.世界一流の雑誌に投稿した場合,優れた研究成果の発表であっても,論文の書き方(論文構成法)が貧弱であれば,編集委員長が内容もろくに読まないうちに,不採用にされてしまう.
医学論文と言っても,原著,症例報告,総説など色々あるが2),誌面の都合で,本稿では,まず原著論文の構成法を説明し,その上でうまい英語での表現法を解説する.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.