クリニカル・ヒント
心理学的理学療法のすすめ方
富樫 誠二
1
1広島市立安佐市民病院リハビリテーション科
pp.294-295
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104763
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1.はじめに
“一目会ったその日から恋の花咲くこともある.”こういったキャッチフレーズで始まる番組がありました.理学療法を行う上でも,理学療法士(以下PT)には,出会いの心構えが大切です.理学療法のフィールドが医療であれ,保健・福祉であれ,対象者との出会いから関わりは始まります.筆者は,その関わりのなかから繰り広げられる生物・心理・社会・実存的レベルの様々な問題を,1人の対象者と1人のPTの関係を基本に,家族や職場の仲間を含めた人と人との間の問題としてとらえようとしてきました.そこで,心理学的理学療法と名づけた人間をみる(人間学的)アプローチについて,日頃考えていることを述べてみたいと思います.
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