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障害当事者の視点にたって―第19回総合リハビリテーション研究大会印象記
今川 忠男
1
1旭川児童院
pp.292
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104762
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平成8年12月14日(土),15日(日)の両日,岡山県倉敷市の川崎医療福祉大学を会場に全国より680名の参加者を迎えて,第19回総合リハビリテーション研究大会が江草安彦氏(川崎医療福祉大学学長・旭川荘理事長)を実行委員長として開催された.
この大会は「リハビリテーション交流セミナー」が発展したもので,日本の福祉の動向を示唆した有意義で,かつ独創的な研究大会でもあり,大きく3つの特徴をもっている.まず障害の種別を越え,包括的で相互理解を目的としたリハビリテーション研究を実施していること.次に専門領域,職種の壁を取り払い,ひとつの課題に全関係者が集い,相互補充,相互協力を検討すること.さらに最も重要な点として,障害当事者の参加,発言が行われていることが挙げられる.そして今回は,長い歴史のなかで初めて地方都市で開催された.
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