増刊号 メタボリックシンドローム健診検査技術マニュアル
資料
効果的な保健指導のすすめ方
水嶋 春朔
1
1国立保健医療科学院人材育成部
pp.1310-1320
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101902
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これからの生活習慣病対策の方向性
厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会の「今後の生活習慣病対策の推進について」(中間とりまとめ)〔2005年9月15日〕1)において,
○生活習慣病予備群の確実な抽出と保健指導の徹底が不十分
○科学的根拠に基づく健診・保健指導の徹底が必要
○健診・保健指導の質の更なる向上が必要
○国としての具体的な戦略やプログラムの提示が不十分
○現状把握・施策評価のためのデータの整備が不十分
などが生活習慣病対策を推進していくうえでの健診の課題として挙げられており,このような課題を解決するためにこれまでの活動成果を踏まえ,新たな視点で生活習慣病対策を充実・強化することになった.
また集団全体への対策であるポピュレーションアプローチ2~4)の重要性も指摘され,ポピュレーションアプローチと健診・保健指導を主体としたハイリスクアプローチの効率的な組み合わせによる生活習慣病対策の推進の方向性が鮮明となっている.なお,同取りまとめの内容には,「生活習慣病健診・保健指導の在り方に関する検討会」(座長:永井良三東京大学医学部附属病院長)(2005年7月,8月)5)における検討が反映された.
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