あんてな
日本徒手医学研究会の歩み
小林 紘二
1
Kobayashi Koji
1
1名古屋大学医療技術短期大学部理学療法学科
pp.143-145
発行日 1997年2月15日
Published Date 1997/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104725
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
当研究会は1983(昭和58)年の発足以来,現在(1997年)15年目を迎えている.発足のきっかけは1982年,初代当研究会会長の辻井洋一郎氏(現・名古屋大学医療技術短期大学部理学療法学科教授)が整形外科疾患の疼痛症候に対する徒手治療法の勉強会を4~5人の理学療法士仲間で始めたことである.勉強会では主として欧米のモビライゼーション手技についての文献抄読と,それを臨床の場で試し,その効果を検討するというものであった.したがって多くの治療家が集まるほど,より科学的な検証ができるであろうという辻井氏の考えから,翌年(1984年)“日本整形徒手療法研究会”という名称にてセミナーを開催した.同時にセミナー受講修了者が研究会会員となって,共に徒手治療の勉強に励むことになり,正式の研究会の発足に至った.以来毎年1回行われる“研究会セミナー”も本年で15回を数え,現在,日本徒手医学研究会という名称にて研究会員が約450人を数える任意の徒手治療研究団体として存在している.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.