クリニカル・ヒント
多発性脳梗塞の理学療法一私たちの方法
廣田 礼司
1
,
新屋 順子
1
,
佐藤 成登志
2
1県西部浜松医療センターリハビリテーション科
2新潟リハビリテーション専門学校理学療法学科
pp.498
発行日 1996年7月15日
Published Date 1996/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104582
- 有料閲覧
- 文献概要
1.はじめに
多発性脳梗塞とは,両側性かつ多発性の虚血性脳血管障害をいい,病巣からもたらされる障害に加え,それ以外の症状も呈するものである.経過は段階的に進行し,小発作のみで明らかな麻痺を伴わない場合と片麻痺を伴う場合とがある.
近年,画像診断の精度の向上により,責任病巣を正確に示すことができるようになったが,多発するラクナは小血管病変として別に分類されるべきという意見もあり,用語は統一されていない.
いずれにしても,数年前に比べて症例は増加しつつあり,理学療法の対象疾患として重要な位置を占めつつある.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.