ひろば
施設内理学療法に新たな認識を
谷口 典行
1
1神原琴海病院リハビリテーション科
pp.112
発行日 1996年2月15日
Published Date 1996/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104480
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先日,特養に勤務している友人が,ある講習会に出席し,そのなかでPTの講演を聴いて驚いたという.その内容は,「現在,地域医療や在宅リハに積極的に取り組んでいない,いわゆる一般病院のPT,OTは本来のリハビリを何ら認識していないばかりか,自分たちこそがスペシャリストであるかのように自負心ばかりが強い」といったものであったらしい.その後同様の内容は,看護婦対象の講演会でも同一のPTからなされたと聞いた.
他を中傷して自己の主張を展開してゆく手法はこの例のほかにも少なくないが,正直のところ残念でもあるし,憤りさえ感ずる.街中の書店でも,医師が執筆した半ば暴露本まがいの内容は一時的には興味をそそるが,読んでいくと医療界内部の中傷と政治家との関連が延々と述べられているだけで,何の問題提起なのか分からないものもある.
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