とびら
理学療法士である前に
桝田 康彦
1
1社会福祉法人大阪暁明館病院理学診療科
pp.1
発行日 1996年1月15日
Published Date 1996/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104451
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昨年1月17日,わが家を震度7の地震が襲いました.その日から数日間に,自分の思いとは関係なく,多くのことを体験しました.そして,多くのことを学び,理学療法士ではない自分に気がつくことができました.
震災直後の行動は,すべてが家族を守り,家族の安全を確保するためのものでした.その日までは,3か月になるわが子と家庭を妻まかせにし,自分自身の生活リズムに,妻と子どもが入り込んでいる位にしか考えなかった生活が一変しました.まず生死と安全の確認,子どものための水の確保,妻の母乳のための食糧の確保,妻と子供の避難先の確保,等々.
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