学会印象記
第1回物理療法研究会/第9回日本義肢装具学会学術集会総会
北目 茂
1
,
大峯 三郎
2
1東京女子医科大学病院中央リハビリテーション部
2産業医科大学病院リハビリテーション部
pp.350
発行日 1994年5月15日
Published Date 1994/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104010
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1993年10月30日(土),31日(日),東京都立医療技術短期大学講堂にて,第1回物理療法研究会と物理療法セミナーが開催された.初日の物理療法研究会開催日はあいにくの雨模様の中,約150名近くの北は青森,西は長崎・熊本からの参加者が見受けられ,この会に対する期待と向学心が感じられた.
まず柳沢健会長より,物理療法を再考する必要性と現状で行なわれている経験的な物理療法を科学的側面とで捉えるべく本研究会を開催された経過が述べられ,時間を惜しむ如く特別講演の東海大学医学部助教授石田暉先生による「疼痛に対する物理療法」が始まった.痛みに対しPhysical Medicine & Rehabilitationでは,Physical Medicine=PMまたはMedical Rehabilitation=MRで対応する二つの方法があったこと,痛みの病態を十分理解し(物理療法を)使い分けなければならないことを指摘され,講議は進む.痛みの定義から原因・種類・治療へとわかりやすく講義されて,学生時代に戻ったような,むしろ学生時代より真剣に取り組もうとする態度が私の中に生じていた.
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