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特集 理学療法業務の見直し
老人保健施設における理学療法業務の見直し
Physical Therapy Service Reconsidered: Reconsideration of Physical Therapy Service in Health Institution for the Aged
大内 仁志
1
,
福田 恒夫
1
Hitoshi OHUCHI
1
,
Tsuneo FUKUDA
1
1老人保健施設「しばざくら荘」
1Health Institution for the Aged ‘SHIBAZAKURA-SOU’.
pp.171-177
発行日 1994年3月15日
Published Date 1994/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103955
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Ⅰ.初めに
老人保健施設の制度は1988年4月1日に実施されてより,6年が経過しようとしている.全国各地に新しい老人保健施設が設立され,来るべき西暦2000年にあっては65歳以上の高齢者は4人に1人とも言われる高齢化社会に対応しようとする,老人保健施設の社会的ニーズは高まる一方である.当施設が位置する西脇市(人口約4万人)ににあっては,1990年度の調査1)によると65歳以上の高齢者は5462人で,このうち,在宅の寝たきり老人が190人,在宅の痴呆性老人が276人,在宅で日常生活上の介護が必要な痴呆性老人が41人,在宅の虚弱老人が210人と発表されている.
今回,「老人保健施設における理学療法業務内容の見直し」ということで,これまで一般病院と老人保健施設の業務の両方を経験してきた中で,医療と福祉との両側面をもち合わせている老人保健施設で,われわれはどのように訓練を考えて進めていくべきか,見直すべきポイントはどこなのか,記録ならびに訓練の実例,文献的考察を交えて報告する.
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