特集 介護予防をどうすすめる?・1 老人保健,介護保険制度の改革
介護予防と老人保健事業の見直し
三浦 公嗣
1
1厚生労働省老健局老人保健課
pp.620-624
発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100118
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介護保険制度(以下,「本制度」)が平成12(2000)年に施行されて以来,介護サービスの利用者数と利用量は急速に拡大し,同16(2004)年10月末現在では,認定者数は404万人と,制度発足当時の218万人(同12年4月末)に比べて85%増加している.また,給付に関する総費用も平成12年度の3.6兆円から6.8兆円と,年10%を超える伸びを示している.
このような状況の中で,本制度施行5年にして見直しの検討を行うとする介護保険法(以下,「法」)の規定に基づき,本制度見直しの検討が行われた.昨年7月にとりまとめられた社会保障審議会介護保険部会の報告では,①本制度の「持続可能性」,②「明るく活力ある超高齢社会」の構築,③社会保障の総合化を基本的視点として,本制度の基本理念の徹底と新たな課題への対応が指摘され,具体的には,サービスの質の確保・向上をはじめとした多方面からの提言が行われた.
これを受けて,法の一部を改正する法律案が国会に提出され,6月に可決・成立した.
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