Japanese
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特集 整形外科疾患と理学療法
大腿骨顆部および顆上骨折の臨床成績とその理学療法
Orthopedic Conditions and Physical Therapy: Clinical Results and Physical Therapy in Condylar or Supracondylar Fracture of the Femur
松永 義博
1
,
木村 啓介
1
,
高井 一志
1
,
金山 浩基
1
Yoshihiro MATSUNAGA
1
,
Keisuke KIMURA
1
,
Kazusi TAKAI
1
,
Hiroki KANAYAMA
1
1公立三豊総合病院理学療法科
1Department of Rehabilitation Mitoyo General Hospital.
pp.519-524
発行日 1993年8月15日
Published Date 1993/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103799
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1初めに
関節周辺骨折の治療において重要なことはまず関節形態を解剖学的に整え,強固に固定することであり,それが後の良好な関節機能を獲得するために第一義的であることは言うまでもない.しかし粉砕骨折では整復に限界があり,また開放骨折などでは創部の状態により一次的に整復固定ができず,皮膚,筋肉などの軟部組織の治療が優先され,長期の創外固定が余儀無くされる場合がある.われわれ理学療法士の使命は可能な限り良好な関節機能を獲得させることであり,そのためには充分に関節構成体の損傷内容を把握すべきであり,かつまたX線写真などの形態学的状態を理解する必要がある.今回は当院にて治療を受けた大腿骨顆部および顆上骨折の症例について関節機能予後を明らかにし,本骨折に対する理学療法の在り方について筆者なりの方え方について述べることにする.
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