Japanese
English
特集 整形外科疾患と理学療法
人工股関節再置換術後の理学療法
Orthopedic Conditions and Physical Therapy: Physical Therapy for Revision Total Hip Replacement
神先 秀人
1
,
入江 清五
1
,
河野 一郎
1
,
山野 津幸
1
,
笠井 隆一
2
,
飯田 寛和
2
Hideto KANZAKI
1
,
Seigo IRIE
1
,
Ichirou KAWANO
1
,
Tsuyuki YAMANO
1
,
Ryuichi KASAI
2
,
Hirokazu IIDA
2
1京都大学医学部附属病院理学療法部
2京都大学医学部整形外科教室
1Department of Physical Therapy, Kyoto University.
2Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, Kyoto University.
pp.512-518
発行日 1993年8月15日
Published Date 1993/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103798
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1初めに
人工股関節置換術(以下,THRと略.)が本邦に導入されて20年以上が経過し,優れた臨床成績を残しているが,長期的にみた場合,生体と人工関節との間に生じるゆるみやソケットの磨耗などといった問題は依然克服されてはいない1~5).京都大学病院においても1970年よりCharnley型THRが施行されてきたが,累積再手術は10年で5%,15年で20%4)と,10年を越えると再手術を要する割合が急激に上昇している.理学療法対象患者においても,人工股関節再置換術,あるいは再々置換術(本稿では,両者をまとめてRevisionと呼ぶ.)患者の割合が,今後増加してくると予想される.そこで,今回,当院でRevisionを受けた症例の術前,術後の経過を追跡調査することにより,理学療法上の問題点,ADL指導上の留意点について検討した.
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