とびら
“女性と宝石”
田代 千恵美
1
1北里大学病院
pp.519
発行日 1991年8月15日
Published Date 1991/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103318
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理学療法の仕事に携わるようになり,長い月日を過ごされた人,やっとのことで理学療法士のライセンスを修得され夢と希望を胸に抱いて社会人数か月の人がいます.それぞれの人々が自分の考えの下に社会参加されていることと思います.まだまだ未熟な人間なのに,人生の先輩の方々から「リハビリの先生」と期待の声をかけられ,何も感じずに仕事をされる人,歯痒く思う人,これからも自分の腕を磨かねばならぬと考えている人が,日夜努力を重ねつつ仕事に取り組まれています.
私も,ついこの間就職したばかりだと思っていましたが,何人もの同僚が異動しています.その中に数人の女性が含まれていました.近年,女性の社会進出は目まぐるしいものであり,マスコミが大きく話題にしています.実際,家庭をもち,育児をしながら働くのは並み大抵のことではありません.教師のように産休代用のシステムも無いままに労働しているのが実状です.安心して働ける社会を築くには,現在,職についている理学療法士一人一人が力を合わせ,働く女性の地盤固めに精を出す時期であると考えます.
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