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特集 ハイリスク・体力消耗状態
ハイリスク・体力消耗状態のリハビリテーション・2―慶應義塾大学病院の場合
Severe Deconditioning due to High-Risk Diseases: Rehabilitation of Patients with Severe Deconditioning due to High-risk Disease in Keio University Hospital
三和 真人
1
Makoto MIWA
1
1慶応義塾大学病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicne, Keio University Hospital.
pp.528-529
発行日 1990年8月15日
Published Date 1990/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103068
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Ⅰ.初めに
最近,当院リハビリテーション科に他科から依頼されるハイリスク・体力消耗状態と考えられる患者は年々増加しており,リハビリテーションに占める割合が非常に高くなっている.リハビリテーションの対象は,急性期の脳血管障害や心筋梗塞などの救命を必要とする疾患で,関節拘縮や呼吸障害などのImpairmentレベルからDisabilityレベル範囲の障害をもっている.さらに,臓器癌や転移による脳腫瘍片麻痺,全身症状を呈する急性白血病や悪性リンパ腫など悪性腫瘍,各臓器不全を伴った膠原病,心疾患を伴った片麻痺などの予後のあまり良くない疾患が,最近多くみられるようになってきている.患者の高年齢化も加わることからもリハビリテーションの重要性が明かである.今回われわれが特にハイリスク患者に接することの多い一般集中治療室を取り上げると同時に,リハビリテーション訓練室でのリスク管理を中心に,現状と今後の課題について検討を行ないリハビリテーションの適応を考えたい.
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