Japanese
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臨床経験
上位頚椎部に発生した砂時計型神経鞘腫に対しRecapping T-saw laminoplastyを施行した2例
Recapping T-saw Laminoplasty for Dumb-bell Tumors of Upper Cervical Spine : 2 Cases Report
坂越 大悟
1,2
,
鳥畠 康充
1
,
鹿野 尚英
1
,
富田 勝郎
3
,
川原 範夫
3
Daigo Sakagoshi
1,2
1厚生連高岡病院整形外科
2現:石川県済生会金沢病院整形外科
3金沢大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Ko-Sei-Ren Takaoka Hospital
キーワード:
spinal cord tumor
,
脊髄腫瘍
,
surgery
,
手術
,
spinal reconstruction
,
脊柱再建
Keyword:
spinal cord tumor
,
脊髄腫瘍
,
surgery
,
手術
,
spinal reconstruction
,
脊柱再建
pp.1461-1465
発行日 2002年12月25日
Published Date 2002/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903705
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抄録:上位頚椎部に発生した脊髄腫瘍に対する手術では,その形態学的特徴より,腫瘍の摘出や再建方法に苦慮することが多い.上位頚椎部の後方手術後脊柱変形予防法として,C2椎弓および,後頭下筋群の再建が重要といわれている.今回われわれは,いったん椎弓を切離して脊柱管内の操作が終了した後,再び元の位置に還納するrecapping T-saw laminoplastyを上位頚椎部に発生した砂時計型神経鞘腫の2例に応用した.1例はC2椎弓を解剖学的な形態と位置に元通りに再建することができ,もう1例は切除した椎弓を完全に還納することができず,局所海面骨移植を併用した.2例とも良好な視野が得られ,術後1年以内に過剰仮骨を生じることなく骨癒合し,術後脊柱変形は生じなかった.
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