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特集 履物
変形性膝関節症と足底装具の効果
Footwear: Biomechanical Effects and Indication of Foot Orthosis in Osteoarthritis of the Knee
玉井 研一
1
,
首藤 貴
2
Kenichi TAMAI
1
,
Takashi SUTO
2
1国立療養所愛媛病院整形外科
2愛媛大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Ehime National Hospital.
2Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Ehime University.
pp.86-91
発行日 1990年2月15日
Published Date 1990/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102944
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Ⅰ.初めに
変形性膝関節症は関節疾患の中でもっとも頻度が高く,整形外科診療の場において遭遇する機会が非常に多い.変形性膝関節症では,明らかな原因が無く発症したいわゆる一次性のものが多いとされている.しかし,実際には何らかの生体力学的な異常が存在し,それに加齢による関節の変性が加わって発症したものが多いと考えられる1,2).
変形性膝関節症の治療には,保存療法と手術療法とがあり,それぞれに種々の方法が存在する.それらの中には生体力学的な面から考案された治療法も多い.特に装具療法においては生体力学的異常の矯正を主たる目的としている.ここでは足底装具の効果についてわれわれの行なった実験結果を基に記述し,変形性膝関節症に対する装具療法に関するわれわれの考えかたを紹介する.
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