とびら
「この一年」
佐々木 伸一
1
1福井医科大学附属病院
pp.813
発行日 1989年12月15日
Published Date 1989/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102900
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この1年,理学療法士として患者に対し,適切かつ効果的な治療法を選択し,いらぬ不安や苦痛を与えなかっただろうか.患者の人格を尊重し,思いやりをもって接してきただろうか.講習会,研修会,研究会や学会には,どれだけ参加しただろうか.論文や本は,何編あるいは何冊読めただろうか.研究は,計画どおり進行しただろうか.臨床実習生に対し,思いやりのある教育的指導ができただろうか.協会や士会活動において,課せられた役割を十分果たせただろうか…….
理学療法士としての五つの仕事,すなわち,①患者の治療,②知識および技術の研鑽,③基礎または臨床研究,④学生および理学療法士の教育,⑤協会および士会活動を,量的および質的面から,良い・普通・不良で自己評価すると,理学療法士としての姿(治療家型,研究者型,教育者型,事業家型,政治家型,5時から型,マイホーム型,無気力型など)がみえてくるように思う.今年は,どの型が色濃く出ていただろうか.
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