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編集後記
鶴見 隆正
pp.810
発行日 1989年11月15日
Published Date 1989/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102899
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立冬というのに暖かな日ざしで,地球全体の温暖化現象を肌で感ずる今日このごろです.
今月号の特集は「筋力増強」です.筋力増強は理学療法の基本となるだけに,臨床現場に即した効率的な方法論の追求と組織学的な検討とが重要となってきます.そこで猪飼氏には,筋萎縮のメカニズムを組織学的に解説していただき,一方,その筋力低下を改善すべき処方を出す立場の大川氏からは,処方の理論的根拠を具体的に述べていただきました.いずれもおおいに参考となります.中田氏には,高齢者の筋力増強について健康づくり教室の実践活動を通しての効果,リスク管理までを報告していただきました.浦辺氏には,スポーツ選手の筋力と筋力増強訓練についての特異性を,また江﨑氏には,電気刺激を用いた筋力増強の効果について詳述していただきました.両氏とも組織学的,運動学的な検討の必要性を強調しています.
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