書評
Steefel J著『嚥下障害のリハビリテーション:訓練と食餌計画の実際』―国立身体障害者リハビリテーションセンター 柴田貞雄監訳
前田 真治
1
1北里大学東病院リハビリテーション部
pp.335
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102777
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食餌摂取機能は生命に直結している機能であり,生活の質を高める意味でも欠くことのできないものである.そこで,特に重症の成人の神経疾患や外傷患者にとって,この嚥下障害の諸問題はリハビリテーションの最終目標にもなりうる重要な問題となる.本書はこのような患者に対するSteefel J氏の長年の経験に基づき臨床的立場から書かれたものであり,ともするとくじけてしまいそうな嚥下障害という難問に取り組む意欲をわきたたせてくれる.
著者の嚥下障害リハビリテーションの理念は患者の食生活を終生,どのように治療し保証していくかという長期的展望にある.
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