--------------------
編集後記
鶴見 隆正
pp.146
発行日 1989年2月15日
Published Date 1989/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102722
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
激動の「昭和」の歴史が幕を閉じて,今日で2日目.読者の皆様におかれてもさまざまな想いがあることでしょう.理学療法士および作業療法士法の制定も一時代前のこととなってしまいましたが,理学療法のさらなる発展への努力が望まれます.新元号は「平成」.日本のみならず世界の平和に向かう日々であってほしいものです.
さて,高齢化社会となった現在,OPLLなどによる頸椎症性脊髄症や頸椎への小外力で不全四肢麻痺となる老人が多くなってきています.完全損傷の四肢麻痺と異なり,病態と回復過程が複雑なこの不全四肢麻痺を本号の特集に取り上げました.大橋氏には豊富な臨床経験を基に,不全四肢麻痺の病態と評価とについて詳述していただきました.吉成氏には具体的な理学療法プログラムと留意すべきポイントとを,高梨氏には作業療法士の視角から上肢機能の取り組みを述べていただきました.また椎野氏には症例を提示しつつ在宅ケア,家屋改造の配慮すべき点を論じていただき,在宅ケアと言えばCVA中心であっただけにこれはおおいに参考となります.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.