書評
―石川 朗(総編集)/森山英樹(責任編集)―「理学療法評価学 Ⅰ・Ⅱ」
奈良 勲
1
1金城大学
pp.159
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106559
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近年,1万人以上の理学療法士が毎年誕生する時代となり,その総数は10万人を超えている.これは,明らかに高齢者人口が増加し,社会的要請が保健・医療・福祉領域を総括したサービス提供へと変遷していることによると思われる.それに伴い,理学療法士の質と量がバランスよく保たれることがますます求められる時代である.
本書は,理学療法士が対象者の課題解決に臨む段階で,その根幹となる理学療法評価について詳細かつ具体的に記述されたものである.ここで紹介する「理学療法評価学Ⅰ・Ⅱ」は,それぞれ15章で構成されており,理学療法士養成施設のカリキュラムに沿って,15回または30回の講義を想定した形式でまとめられている.また,分野によっては複数の章に分けることで学習すべき最小限の項目が配分されており,偏りなく講義を進めることが可能となっている.
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