書評
―山本和儀 編著―「『統合教育の実践』―心と身体のバリアフリー社会を目指して」
尾崎 和洋
1
1社会福祉法人聖風会千種川リハビリテーションセンター
pp.170
発行日 2003年2月15日
Published Date 2003/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102427
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本書を読んで,そのとおりだ,これだと感じたことは「子供は子供の中で育つ」「人は人の間で育つ」という言葉を見つけたときであった.筆者も行政と協力し,療育相談事業を立ち上げ現在も取り組んでいる.その目的は「母親を支え安心できる場作り,子供を地域の保育所へ学校へ」である.本書は,当事者,家族の会,施設長,教師,理学療法士,行政それぞれの担当者,責任者が執筆し,山本和儀氏が実践してきた大東市のノーマライゼーションの足跡と今後の課題について述べている.
本書は,教育とは誰のために何のためにあるべきなのか,教育のあるべき姿を基軸とし,読み進むうちに筆者らリハビリテーションにかかわる者のあるべき姿や考え方,人としての生き方のヒントになる箇所に何度も出会う.本書の一部を紹介しよう.
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