特集 外来理学療法
地域診療所における運動発達障害の理学療法―公立診療所における実践報告
金城 歩
1
Ayumi Kinjou
1
1古河市古河福祉の森診療所
pp.716-721
発行日 2012年8月15日
Published Date 2012/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102370
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はじめに
運動発達障害患者に携わる理学療法士の割合は少なく,依然特殊な分野と思われがちだ.しかしながら,対象者数は少ないものの必要不可欠な分野であり,「地域」という視点に立てば遠方の総合施設でのみ理想的な事業が展開されればよいというものではない.むしろ規模が小さくても子どもたちが暮らす地域に発達を支援する施設が保障されることが重要だ.
今回,実践報告でご指名をいただいたが,当診療所は小さな診療所で特筆するような業績もない.強いて言えば,運動発達障害患者に対する理学療法(以下,運動発達障害理学療法)過疎地での実践や公立の特性を生かし保健師と連携しながら早期療育を支援していることを紹介する程度だ.甚だ僭越ではあるが,地域で子どもたちを支える意義を考える一助にしたい.
なお,文中で症例の写真を掲載しているが,事前にご両親に許可をいただいている.
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