特集 外来理学療法
外来呼吸リハビリテーションの実際
北川 知佳
1
,
宮本 直美
1
,
角野 直
1
,
城石 涼太
1
Chika Kitagawa
1
1長崎呼吸器リハビリクリニックリハビリテーション科
pp.708-715
発行日 2012年8月15日
Published Date 2012/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102369
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
長崎呼吸器リハビリクリニック(以下,当院)は,慢性呼吸器疾患のリハビリテーションを行うことを主目的として1997年に開業した19床の有床診療所で,入院,外来,通所,訪問にてリハビリテーションサービスを提供している.開院当初,入院患者は呼吸リハビリテーション(以下,呼吸リハビリ)を目的に入院する患者が約8割を占めていたが,最近は呼吸リハビリ目的が約3割,肺炎などの急性増悪の治療目的で入院される患者が5割以上と,治療目的の入院が年々増加してきている1).また,慢性呼吸器疾患は増悪後も継続した治療が必要であることから,身体機能を維持するために,退院後も外来や通所,訪問での継続を勧めている.
本稿では,呼吸器疾患を専門とした有床診療所における外来リハビリテーションの実際について報告する.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.