特集 脳卒中理学療法のクリニカルリーズニング
脳卒中理学療法のエビデンスとリーズニング
小島 肇
1
Hajime Kojima
1
1聖路加国際病院リハビリテーション科
pp.486-494
発行日 2012年6月15日
Published Date 2012/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102304
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はじめに
EBM(evidence based medicine)の定着により,脳卒中分野でも,「脳卒中治療ガイドライン2009」をはじめ,脳卒中に関するエビデンスやガイドラインが整備されつつある.理学療法分野におけるクリニカルリーズニングにおいても,経験や直感による無意識的な評価治療プロセスから,外部のエビデンスを求めて定量的な推論へと精緻化することが求められる(図1).本稿では,理学療法士が知っておくべき標準的なリーズニングのひとつとしてEBMの手法を紹介し,目の前の患者の問題を解決する,個別適用のプロセスについて具体的に解説する.
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