1ページ講座 義肢装具
SHB(継手なしプラスチックAFO)
島津 尚子
1
1横浜市立大学附属病院リハビリテーション科
pp.442
発行日 2011年5月15日
Published Date 2011/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101961
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●SHBの特徴と適応
継手なしプラスチックAFOの中でも多く使用されているshort hone brace(SHB)の形状は後面支柱タイプで,足関節の機能はトリミングラインや材料の硬度によりプラスチックのたわみを利用し調整する.これにより底背屈の動きをもたない固定から制動,補助までと幅広い機能をもつとされるが1),運動軸は生理的な足関節の軸と一致しないため歩容に影響を与える(図a).足底は趾先までのものとMTP関節までのものがある.槌趾では趾先まで支持が必要であるが,そうでない場合はMTP関節でカットすることで靴の装着が容易となり,歩行中に足趾の動きを妨げないため歩容が改善することがある.
適応は弛緩性麻痺からプラスチックで矯正が可能な中等度の痙性尖足で,足関節底屈方向だけでなく背屈方向の制動が必要な状態である.また,傷を作ることもあるため感覚障害がある場合は注意が必要である.
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