特集 がん患者のリハビリテーションと理学療法
転移性骨腫瘍のある患者の理学療法の進め方
中村 大輔
1
,
島津 尚子
1
,
畠中 泰司
1
,
水落 和也
1
,
松宮 美奈
1
Daisuke Nakamura
1
1横浜市立大学附属病院リハビリテーション科
pp.391-397
発行日 2011年5月15日
Published Date 2011/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101948
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はじめに
転移性骨腫瘍(以下,骨転移)とは,悪性腫瘍が骨に転移したものである.骨転移自体が致命的となることは少ないが,疼痛,病的骨折,神経障害などにより患者の日常生活活動(ADL)と生活の質(QOL)を著しく低下させるリスクが高い.また,残された時間に限りのある患者のQOLをいかにして維持向上していくか対応に悩むことも多い1).
本稿では骨転移について概説し,骨転移に対し理学療法を実施する際のポイントについて述べる.
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