特集 身体障害者スポーツと理学療法の関わり
種目別競技と理学療法
1.車いすマラソンにおける理学療法士の関わり
大川 裕行
1
,
指宿 立
2
Hiroyuki Okawa
1
1星城大学リハビリテーション学部
2大分リハビリテーション専門学校
pp.855-860
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101769
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はじめに
リハビリテーションの一手段として導入された障害者スポーツは,競技スポーツとして,また市民スポーツとして発展し現在に至る.中でも車いすマラソンは象徴的で代表的な競技である.「車いすだけのマラソンの国際大会」として,1981年の国際障害者年を記念して始まった大分国際車いすマラソン大会は,選手はもちろん,運営スタッフ,ボランティア,沿道で声援を送る市民に支えられ,30年の歴史を刻んでいる.本稿ではこの大会を中心に車いすマラソンの概説を行い,理学療法士(以下,PT)が果たしてきた役割の一端を紹介する.
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