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編集後記
内山 靖
pp.734
発行日 2010年8月15日
Published Date 2010/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101740
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2010年8月号をお届けします.
理学療法士の臨床能力には,専門職としての誓い(profess)に基づく真摯な態度に加えて,臨床推論(clinical reasoning)力とともに確かな技術が不可欠です.
学術研修大会や各講習会などでは,いわゆる理論的な座学に比べて理学療法士の巧みな技を披露するような研修内容に圧倒的な人気があります.一方で,1つの手技を習得する過程で,その特定の手技をすべての対象者に適用しようとする傾向が指摘されてきました.また,解剖や生理学のトピックスに続いて,突如,治療後の様子が映し出されるといった研修会のあり方に懐疑的な立場を取る指導的な立場の教職員も少なくありませんでした.これらの技術が特殊テクニックと呼ばれ,関係資料は門外不出とされた時代はそれほど昔の話ではありません.
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