特集 これからの理学療法
理学療法の効果判定に適切な具体的指標は―老健・施設
金谷 さとみ
1
Satomi Kaneya
1
1社会医療法人博愛会菅間記念病院在宅総合ケアセンター
pp.48
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101581
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
●対象者の実状
厚生労働省の「平成19年介護サービス施設・事業所調査の概況」によると,全国の介護保険施設は11,935施設あり,そのうち理学療法士が関わることとなる介護老人保健施設(以下,老健)は3,435施設である.また,老健の入所者は,80歳以上が75.4%,要介護3以上が72%を占め,高齢化・重度化が年々進んでいる状況にある.さらにまったく認知症症状がない入所者は全体の6.3%しか存在せず,在宅復帰を促す一方で,長期入所者の重度化防止を目的とした理学療法の方法論を明確にしていく必要がある.本稿では長期入所者に視点を置いた評価について述べる.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.